金立神社と徐福 大正15年佐賀県庁「佐賀の栞」
金立神社大祭の記録 奥の院・上宮・中宮・下宮
湧出御宝石と御湧水石 仙薬「フロフキ」
参考文献:村岡央麻「佐賀に息づく徐福」 佐賀民俗学四号 「伝説の扉」
 
  ■ 金立神社と徐福

 佐賀駅北方約10kmのところに、標高501m、佐賀平野を一望できる金立山(きんりゅうざん)があります。
 金立山の山頂近くに金立神社上宮があります。
 金立神社の祭神は保食神(うけもちのかみ−食の神)、罔象売女命(みずはめのみこと−水の神)それに秦の徐福(農耕養蚕医薬の神)。徐福以外の二神は古事記の神代の時代に記されている創世の神です。
 徐福が主神として祀られ、祭礼は春・秋の祭りの他に五十年に一度の大祭が行われています。最近では昭和55年(1980年)4月27日から29日に二千二百年大祭が行われました。神社の氏子達は、その祭りに参加できたことをこのうえもない名誉としています。
 三代実録には清和天皇貞観二年(A.D.860年)に正六位上、金立の神に従五位を授くとあり、陽成天皇の元慶八年(A.D.884年)に従五位下、金立の神に従五位上とあり、時の朝廷も同社を重く見ていたのが伺われますが、土地の人々は「権現さん」と敬っていました。大正の頃まで正月参りや、初午参りには参詣の列が絶えず、麓から山頂まで茶店が並び賑わったそうです。佐賀市の寺町と紺屋町からは、徐福一行の通り道でもあり、徐福を介抱したとの因縁もあって、梅干しと茶の接待所を特別に出したといわれています。

 
 
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(徐福長寿館内)
 

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